2023.11.28
【年齢別】子どもの発達段階と課題ついて解説

子どもの成長には、さまざまな段階があります。

身体や心、感情の発達が進むにつれて、子どもの要求や理解力も変化していきます。

したがって、子どもとの良好なコミュニケーションを確立するには、彼らが現在どの発達段階にいるかを理解し、それに応じたアプローチを取ることが不可欠です。

この記事では、年齢ごとに子どもの発達段階を詳しく解説しています。コミュニケーションや教育に関してお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

子どもの発達段階とは

発達段階とは、子どもが成長していく中で、特定の時期や段階を指すものです。その段階では、身体や考え方、感情などが変化します。

たとえば、言葉の発達や友だちとの関わり方、身体の成長などが挙げられます。

発達段階の理論は、子どもの成長を理解し、適切なサポートや教育を提供するために役立ちます。

中でも有名なのが、「エリクソンの発達段階」です。

心理学者であるエリクソンによって提唱された理論で、人間の一生にわたる発達を8つの段階に分けて説明しています。

それぞれの段階で、個人は特定の課題に直面し、それを解決することで成長と発達が促進されるとされています。

今回は青年期までの4段階について解説します。

 

年齢別でみる子どもの発達段階

乳児期:基本的信頼感(0〜1歳頃)

乳児期は生まれてから1歳頃までの時期を指し、信頼感の形成にとても重要な時期です。

赤ちゃんは生まれたばかりの頃は自分の欲求を泣くことで周囲の人々にアピールします。

この時、親や周囲の人からの助けや愛情を受けることで、赤ちゃんは信頼感を築いていきます。
反対に、泣いても誰も助けてくれない、声をかけてくれないような状況が続くと、赤ちゃんは不信感を抱く可能性があります。

このような経験が長く続くと、将来の人間関係や自己評価に大きな影響を及ぼすことがあります。

 

幼児前期:自律性の発達(1〜3歳頃)

幼児期初期と呼ばれる1〜3歳頃までの時期は、言語能力が急速に発達し、自分から行動する能力が育つ大切な時期です。

この時期には、自己の主体性や自発性の土台が築かれます。

これまで周りの人にしてもらっていた食事や着替え、排泄など、何でも自分でやりたがり、大人のマネをしたがるようになります。

また、自律性とともに恥や疑惑も芽生える時期です。挑戦に失敗したり、自己主張が通らなかったりすると、子どもは癇癪を起こすことがあります。

そのためこの時期は「イヤイヤ期」と呼ばれます。

この時期には、子どもに自分でやってみる機会を積極的に与えることが大切です。

このとき、失敗したことに対して必要以上に叱責すると、子どもが萎縮してしまう可能性があります。
チャレンジする気持ちが弱まることも考えられますので、その点にも注意が必要です。

反対に、この時期になっても子どもに何もさせず親がすべてやってしまうと、子どもの自律性は育ちません。

失敗や癇癪が多く大変な時期ですが、子どもの自己主張を大事にしながら見守ってあげましょう。

 

幼児後期:自発性の発達(3〜5歳頃)

3〜5歳ごろまでの時期を幼児後期と呼びます。この時期には自発性の発達が顕著に見られます。

自発性とは自分で考え、行動する能力のことです。

この時期には、幼稚園や保育園に通う子どもが増えるため、親の元以外で過ごす時間が増えます。
そうすると、子どもは自ら遊びを見つけたり、友達と交流したりするようになります。

子どもが自発的に行動するようになったら、適切な方向に自発性を導くために見守り、子どもの行動に反応してあげることが大切です。

また、親からの助言や友達との遊び、幼稚園・保育園での生活を通じて、社会性や規範を学ぶ時期でもあります。

この時期、子どもは自己中心的な行動から段階的に脱し、他者の視点や感情を理解し始めます。
集団の中での行動規範やルールを学び、他の子供たちと協力したり、交渉したりすることを通じて社会性を養います。

この時期に子どもの自発性を無視したり、適当にあしらったりしていると子どもは罪悪感を抱きやすくなります。

 

学童期:勤勉性の発達(5〜12歳頃)

5~12歳ごろまでの時期を学童期と呼び、勤勉性が発達する時期と言われています。

学童期は、多くの子どもたちが学校に通い、生活の中心が保護者(家庭)から学校や同年代の友人たちへと移行する時期です。

この時期、他者との関わりの中で、自分の得意なことや苦手なことに気づき、その個性を生かして目標を達成していく勤勉性が育まれます。

しかし一方で、失敗や叱責、競争に負けることなど、挫折を経験することもあります。

学童期は、子どもたちが新たな環境で自己を発見し、成長する大切な時期でもあります。
学校や友人たちとの関わりを通じて、自分の強みや弱みを理解し、自己肯定感を高めることが重要です。

また、失敗や挫折を経験することは成長の一環であり、その経験から学び、成長していくことが大切です。

親や周囲の大人が子どもたちを支え、励まし、失敗を恐れずに前進する勇気を与えることが、彼らの健全な発達にとって大きな影響を与えます。

 

青年期:同一性の確立(13〜18歳)

青年期は、多様な場面や状況において、自己のアイデンティティ(同一性)を確立しようとする時期です。

この時期、自分が誰なのか、将来何になりたいのかといった自己理解が重要になります。

アイデンティティの確立は、個人が自分の内面的な価値観や信念、目標を理解し、それらに基づいて自身を把握する過程です。

しかし、自問自答する中で、自分が何者なのかが明確にならず、混乱や疑問を抱くこともあります。

青年期におけるアイデンティティの確立は、個人の将来の行動や人生の方向性に大きな影響を与えます。

アイデンティティを持つことは、自己受容感や自信の基盤となり、人生の様々な局面での自己実現や満足感につながります。

したがって、青年期には自己探求や自己理解に積極的に取り組むことが重要であり、自己の内面を深く探求し、自己理解を深めることが大切です。

 

幼児における発達段階ごとの家庭教育の課題

子どもの発達段階について解説してきましたが、それぞれの段階において家庭教育の課題があります。

乳児期の課題:愛情の形成

乳児期には愛情の形成が課題とされています。

乳児期は母親や母親的役割をする人から愛情や安心をもらうことで基本的信頼を獲得していきます。

乳児期に子育てへの無関心や過保護、虐待などの問題があると愛情が形成されず、その後の発達段階に支障を来してしまう可能性があります。

 

基本的信頼が養われなかった場合、情緒が不安定になったり問題行動を起こすようになったりすることもあるため愛情や安心感を与えることがとても重要になります。

 

幼児前期の課題:意欲の促進

乳児前期は意欲の促進が課題となります。

乳児前期には自律性が芽生えて意思が育つ時期のため、親の過保護や叱責が羞恥心となり意欲を減退させる原因となってしまいます。

親が全てをやってあげたり、失敗を角に叱ったりするのは子どもの健全な発達に影響を及ぼします。

 

また、乳児前期からは大人のマネやごっこ遊びによって基本的習慣を身につけていきます。

やりたがる気持ちを尊重し、習慣を身につける機会を与えてあげましょう。

 

幼児後期の課題:体験活動の充実

乳児後期は社会性や道徳性を培うための体験活動の充実が課題となります。

子ども同士の遊びや体験活動が減少してしまうと、社会性や道徳性を身につける機会が失われてしまいます。

体験活動の充実は、学校生活への移行をスムーズに行うための重要な要素となります。

 

青年期の課題:自己理解の支援

青年期は自己を見つける重要な時期であり、親は子どもの自己理解や将来の目標に向けて支援する必要があります。

また、子どもの社会的責任と自立を促すことも重要です。

親は子どもが社会での責任や倫理観を理解し、自己管理や自己主張のスキルを身につけるのを支援する必要があります。

青年期の教育においては、親が子どもの理解者であり、導き手として子どもを支えてあげることが大切です。

子供の発達段階を知り、成長を見守ろう

子どもの発達段階を理解することは、彼らの成長や行動をより良く理解し、適切なサポートをするための基盤となります。

愛情を受けることで信頼感を育んだり、真似をしたり挑戦したりすることで自発性を育むことは、どの子どもにも共通して大切なことです。

それぞれの段階での特徴や課題を把握することで、子どもたちの成長に合わせた教育や育児のアプローチの参考になるかもしれません。

しかしながら、子どもの成長には個人差があり、必ずしも今回紹介した発達段階に当てはまるとは限りません。

発達段階を理解することも大事ですが、子どもと真摯に向き合い、理解し、寄り添う姿勢が大事です。

成長を見守ることは決して簡単なことばかりではありませんが、親子の信頼感、子どもの心を大切にできると、子どもも安心して生活できるかもしれません。

子どもが今どの成長段階にいるかを認識して、その段階にあった接し方をしながら子どもの成長を見守りましょう。

 

子供の成長に合わせたサンタスの知育玩具

サンタスでは様々な知育玩具をご用意しています。動物の形をしたものや花や草の形をしたアイテムがあるので子どもが好きなものがきっと見つかります。

ZOUSAN(ゾウ)

親子セットのデザインが可愛いアイテムです。

ママゾウさんと赤ちゃんゾウさんがセットになっており、ママのお腹の中に赤ちゃんゾウさんがすっぽり入る可愛らしいデザインが特徴です。

PANDA(パンダ)

セパレート式のパンダです。色々な遊び方があるので子どもが自由に楽しむことができます。一眼見ると恥ずかしがり屋のパンダが顔を隠しているように見える可愛らしいデザインで、顔、腕、体がセパレートになっていて用途も様々です。

BUSH(草)

ギザギザのフォルムがユニークなアイテムです。シンプルなデザインなので、子どもの部屋にワンポイント加えたいという時におすすめです。いくつか置いて室内で自然を表現するのも楽しそうですね。

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