今回は少し目線を変えて。
子どもと行きたいお出かけスポット「日本科学未来館」のご紹介です。
日本科学未来館(にっぽんかがくみらいかん)は、「科学技術を文化として捉え、社会に対する役割と未来の可能性について考え、語り合うための、すべての人々にひらかれた場」を設立の理念に2001年7月9日に開館した国立の科学館で、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が運営しています。
2023年11月に大規模リニューアルされ、4つの新しい常設展示が誕生。こどもと楽しめる様々な仕掛けが盛りだくさんで大人も一緒に楽しめます!
場所は東京都江東区にあり、関東にお住いの方は行ったことあるよ~という人もいるかもしれませんね。
館内は常設展として様々な展示が充実していますが、5階にあるのが「世界をさぐる」ゾーン。
私たちはなぜ今、ここに存在しているのでしょう? 宇宙、地球環境、そしてそのなかで育まれる生命など、私たちをとりまく“世界”のしくみを、 さまざまなスケールでさぐる展示がもりだくさん!
・こちら国際宇宙ステーション
地上から高度 400kmに浮かぶ国際宇宙ステーション(ISS)での暮らしやそこで行われている研究成果を見ることができます。監修はなんと宇宙飛行士の毛利衛さん!
宇宙での生活に必要な設備を再現した「宇宙居住棟」
出典:こちら、国際宇宙ステーション|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/world/station/)
壁に固定された寝袋やトイレ、宇宙食などを展示
出典:こちら、国際宇宙ステーション|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/world/station/)
・100億人でサバイバル
さまざまな災害が起こるしくみやその被害を理解し、現代に生きる私たちを脅かす災害とどう向き合ったらよいか考える展示。
ダイナミックな地球のシステムと急速に変化する人間社会を模型で表現
出典:100億人でサバイバル|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/world/missionsurvival/)
・ぼくとみんなとそしてきみ―未来をつくりだすちから
生き物のなかで、人間だけがもつ性質とはなんでしょうか。絵本の中に入り込んだようなしかけを通じて、人間の脳のしくみや社会との関わり合いを学ぶことができる展示。
4巻のしかけ絵本でつくられた展示空間
出典:ぼくとみんなとそしてきみー未来をつくりだすちから|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/world/humannature/)
体験型の展示で脳の働きやしくみを実感
出典:ぼくとみんなとそしてきみー未来をつくりだすちから|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/world/humannature/)
次は3階にある「未来をつくる」ゾーン。
これから先、私たちはどんな方法で豊かさを築いていけばいいのでしょう? 私たちが望む社会や暮しのかたちを描きだし、その夢がどんなアイディアによって実現されるかを考える展示が目白押し。
・ハロー!ロボット
ロボットたちとのふれあいや、最新ロボティクス研究の紹介を通して、未来の多様なロボットとのくらしを想像する展示です。内容を定期的に更新することで、常に最新の研究や注目のロボットが展示されているそう。
オリジナルパートナーロボット「ケパラン」
出典:ハロー!ロボット|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/future/hellorobots/)
セラピーロボット「パロ」
出典:ハロー!ロボット|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/future/hellorobots/)
・老いパーク
誰にでも訪れる老い。老化は身体の経年変化であり、老い方は人によってさまざま。老化による目・耳・運動器・脳の変化を疑似体験し、老化現象が起こるメカニズムや対処法など、自身の老い方を考える展示です。
展示入り口:「老」という字が色んなことを考えさせられる
出典:老いパーク|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/future/oipark/)
白内障による見え方の変化をテレビゲームで体験
出典:老いパーク|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/future/oipark/)
・ノーベルQ ―ノーベル賞受賞者たちからの問い
この展示ではノーベル賞受賞者たちから「来館者にいつまでも考え続けてもらいたい問い」が紹介されています。
ノーベル賞受賞者たちからの問いかけにあなたならどう答えますか?
出典:ノーベルQ―ノーベル賞受賞者たちからの問い|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/future/nobelq/)
圧巻はジオ・コスモス。直径6mの地球ディスプレイが高さ12mから入館者をお出迎え。エントランスから入るとまず目に飛び込んでくるその堂々とした姿は、館を訪れる人を魅了します。
出典:Geo-Cosmos ジオ・コスモス|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/tsunagari/geo-cosmos/)
画面上を流れる「雲の画像」は気象衛星が撮影した画像データを毎日取り込むことで、刻々と変化する地球の姿を映し出します。ベースマップと呼ばれる背景の地球に単一ではなく複数の画像を使い分けることで、季節ごとの極氷や植物の色変化を表現しているそう。
毎日決まった時間に球体のパネルを使って上演される様々なプログラムは、私たちの暮らす地球をまた違った角度から見せてくれます。
・未来の地層
地球の誕生から現在までを振り返り、私たち人間が地球の歴史に残していくものをラップミュージックにのせて伝える映像作品。
出典:Geo-Cosmos ジオ・コスモス|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/tsunagari/geo-cosmos/)
人間が排出し続けるプラスチックやコンクリートは、遠い将来、地層となり地球に残される可能性があると言われています。この人間活動によってつくられる地層を“人新世(アントロポセン)”と呼び、地質年代として位置づけるという仮説に基づき、地球史を岩石から調査する研究者、進化論の研究者とアーティストがコラボレーションして作品が制作されました。
・ワールドプロセッサー「社会の姿」
「ワールドプロセッサー」とは、データをもとに地球のさまざまな側面を描きだす、ドイツ生まれのメディアアーティスト、インゴ・ギュンター氏によるプロジェクト。
「社会の姿」「コミュニケーション」などをテーマに、政治、経済、環境、社会問題などの様々な分布や移動が表現されます。3階の常設展示フロアからの眺めがおすすめです。
出典:Geo-Cosmos ジオ・コスモス|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/tsunagari/geo-cosmos/)
・Into the diverse world 多様な世界へ
水・雪氷の循環や地表面温度といった人工衛星による観測データや、民族や言語などに関する統計データなどを使用した作品。
私たちが多様な地球環境に暮らし、さまざまな違いの中で生きていることを感じることができる。
出典:Geo-Cosmos ジオ・コスモス|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/tsunagari/geo-cosmos/)
3階と5階をゆるやかにつなぐ、ジオ・コスモスを取り囲む全長125mの回廊。開放的なガラス張りの回廊からは、シンボルゾーン空間にうかぶジオ・コスモスを、まるで衛星から見るように眺めることができます。
出典:オーバルブリッジ|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/tsunagari/ovalbridge/)
・挑戦者たち
オーバルブリッジのガラス面には、これまでに宇宙へ飛び立った宇宙飛行士たちの顔写真が貼られています。また、世界中から訪れた宇宙飛行士たちの貴重なサインも。
これを見た子供たちの中から未来の宇宙飛行士が誕生するかも!?
出典:オーバルブリッジ|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/tsunagari/ovalbridge/)
・ジオ・コックピット
オーバルブリッジの中央にあるジオ・コックピットは、ジオ・コスモスをはじめとするさまざまな「ジオ・ツール」のデータを一括管理するコントロールルーム。
国内外とのオープンなコラボレーションの透明性と軽快感をコンセプトにデザインされているそう
出典:オーバルブリッジ|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/tsunagari/ovalbridge/)
・音楽
宇宙、地球、人々のつながりをコンセプトに制作された、ジェフ・ミルズ(テクノ・プロデューサー/DJ)による音楽「インナーコスモス・サウンドトラック」が流れています。
ウィークデイ、週末、また朝、午後、夕方、夜と、日や時間帯によってサウンドトラックはゆるやかに変化
出典:オーバルブリッジ|日本科学未来館(https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibitions/tsunagari/ovalbridge/)
最後は、SANTASの遊具も使われている「”おや?”っこひろば」をご紹介。
※現在はSANTASの遊具の設置はしておりません。(2024.7.31)
体験型の展示を楽しみながら、科学的な「モノの見方」を親子で一緒に体験する無料のスペースです。 体を使って遊びながら「おや?」と思わせるしかけがたくさん。 子どもたちの興味・探究心を刺激する展示やリクリエーションのほか、工作キットなど、親子が一緒に参加しながら、「なんで?」を探求することができるそう。
SANTASの遊具もたくさん!
画像はBUSH(草)、LEAF(葉)、CYLINDER(柱)、FLOWER(花)
子どもがのびのびと遊べますね。
広々とした空間に親子で楽しめる仕掛けがいっぱい!
展示を回った合間に休憩するのにもちょどいいかもしれないですね。
以上、今回は日本科学未来館のご紹介でした。
子どもの知的好奇心を育み、大人も大いに楽しめる。科学が好きな人には1日いても飽きない、そんな“わくわく”“ドキドキ”が詰まった素敵な空間ですね。お近くにお寄りの際は是非足を運んでみてくださいね!
※現在はSANTASの遊具の設置はしておりません。(2024.7.31)